レビュー「龍が如く7」RPG要素は微妙だがストーリーも探索も面白く、魅力的な物が多い

シングル専用、RPG

ここでは龍が如く7のレビューを載せています。

コマンド式RPGに変化し、新たな龍が如く

龍が如く従来のアクションゲームからドラクエ、ペルソナ等に近いコマンド式RPGに変化し、新たな主人公に変える事でマンネリの打破を目指した作品です。

特に戦闘システムはペルソナに近く、多種多様な属性攻撃を揃え、敵の弱点属性で攻めていくのが基本的な流れになっています。

また戦闘での位置や近くのオブジェクトによって行動結果が変わってくるというシステムもあります。

例：近くに箱があれば掴んで敵にぶつける、遠くの敵を攻撃しようと接近すると近くの敵に邪魔をされる等、敵との位置関係や周りの物にも気を配りながら戦闘する必要があり、戦闘の面白さが少し増しています。

仲間との絆、協力関係が楽しめる

従来のアクションゲーム方式だとどうしても１人で敵組織に突っ込んで暴れるという流れが多いのですが、今作はRPGという事で仲間との共闘や掛け合いも魅力の１つになっています。

また仲間キャラクター全て個性的な魅力があり、見ていて退屈はしませんでした。

ジョブ転職システム

今作は仲間キャラをハローワークで転職させる事が可能です。

料理人、用心棒、アイドル、ストリートミュージシャン等、数多くのジョブに転職する事が出来、ジョブによって戦い方をガラッと変える事が出来ます。

また一部の覚えた技やパッシブスキルは転職後にも効果があり、強力なキャラを育成するやり込み要素も存在します。

どん底から這い上がるストーリー、かなり長いが面白い

主人公、春日一番がどん底から這い上がるストーリー、ヤクザからホームレスになり、そこからハローワークに行き苦労して這い上がろうとしていく様は共感できる事も多く、世の中が黒か白だけでは無いという様を見せつけてくれます。

ストーリーの流れはどんでん返しが多く、次の展開が気になる事が多いです。

次はどうなるんだろう、あれはこういう意味だったのか、と予想も出来ない展開が多く、見ている側は非常に楽しめます。

しかし丁寧に作られた展開やストーリーのお陰かムービーシーンが多く、コントローラーを置いて見ているという状態がかなり長いです。

作り込まれた横浜、相変わらず多種のミニゲーム

街１つ全体が綺麗に作りこまれており、殆どがシームレスで移動する事が出来ます。

個人的に横浜は良く知っており、中華街も良く作りこまれているのがわかります。

日本の街をこのように作りこまれたオープンワールドは龍が如くしかなく、非常に貴重であり、親近感のある街をゲームで散策できたのが非常に楽しくプレイする事が出来ました。

また龍が如く恒例のミニゲームも多く、会社経営という気合いの入ったミニゲームも存在します。

・ミニゲームも全体的にテンポが悪く、あまり遊びませんでした。

RPGとしての出来は正直微妙

個人的にストーリーや街の散策等は楽しめましたが、肝心のRPGの部分はかなり微妙に感じました。

戦闘での行動が一々敵に接近してから攻撃し、一部の技はタイミング良くボタンを押さない物もありテンポが悪く時間がかかります。（ターボモード無し）

またジョブ転職システムも初期ジョブが強いキャラが多く、殆どのキャラは転職しなくても全く問題ないので、あまり考える事はありません。

属性も多種多様ではありますが、パーティに打属性持ちが異様に多く、属性の偏りがかなりあります。

後半ボスはやたら硬く、耐性持ちが多いので時間もかかります。

最後に

RPGとして微妙な点が多くテンポが悪い、またサブストーリーの殆どが無理矢理良い話し風にまとめられるのも個人的に楽しくありませんでした。

しかし新主人公の春日一番は過去作主人公の桐生一馬と違い、性格が明るく真っすぐな人間であり、今までとは違う魅力を持った良い主人公でした。

ゲーム全体のボリュームはかなり多く、なじみ深い日本の街から散策も楽しむ事ができました。

メインストーリーは面白いですが時間がかかるので、じっくり長くゲームをやりたい人向けになっています。